binbou_man
日本は都道府県ごとに最低賃金が定められています。
2019年現在であれば、一番高い東京都で985円 
一番低い鹿児島県は761円です。


最低賃金とは文字通り
これより安い時給で働かせたらはダメよ、というものです。


法律で認める最も低い賃金


いまこの国で
最低賃金で働く正社員が急増しているのです。



は?意味わからん、って思うかもしれませんが
そのカラクリをご説明します。



最低賃金は正社員にも適用される

そもそも最低賃金って時給制のバイトとかの話じゃないの?
そう思っている人も結構多いと思います。


しかしそれは誤りで
最低賃金は正社員にも適用されています。
つまり月給5万円でフルタイム働かせたら


どう考えても時間単価が最低賃金を下回るので
これは最低賃金法違反となります。



残業代の計算でも
時間単価に25%加算された額が支払われますよね。


月給制の正社員にも時間給という概念はあるのです。


もうお分かりだと思いますが


自分の給料を計算したら
実は最低賃金だったというケースが急増しているのです。


正社員なのに最低賃金?そのカラクリは

最低賃金でフルタイム働くとどうなるでしょうか。


1日8時間を22日で月間176時間


東京都の最賃だと17万3360円
鹿児島県の最賃だと13万3936円



うん、めちゃくちゃ安い。
これじゃ生活できませんね。


いやウチはもっと貰ってる!
さすがにこんなに低くねーよ!



そう思ったそこのアナタ


自分の給料、残業代込みになってませんか?


固定残業代による給料水増し大作戦

固定残業代
給料の中にあらかじめ残業代が含まれているというやり方


月給25万と聞いていたのに
その内訳は基本給+60時間分の残業代だった



いまこのやり方がめちゃくちゃ広がってます。
居酒屋大手「日本海庄や」も月給の中に80時間分の残業代を含めさせて
最低賃金にも関わらず給料を水増しして表示していました。

☆関連記事→日本海庄やの固定残業代


求人情報を見ててもとにかく多い固定残業代
気を付けなければならないことは


その月給が何時間働いた時の給料なのか?という点です。


いくら見た目の金額は良くても
計算したら最低賃金だったケースは
本当に多いです。

ステルス賃下げに気を付けろ

労働相談を受けていると
「何年か前に給与規定が変わりました」
と言われることがあります。


多くの場合、それは固定残業代導入による
事実上の賃金引き下げなのです。


下記がその例です。

変更前:月給25万
変更後:月給25万(残業代60時間分73875円含む)


変更前の時給1400円程度ですが
変更後の時給は最低賃金です。(東京都)



これを「今までと給料変わらないから〜」といい
同意書を書かせれば


その瞬間から最賃労働者です。


これやられてる人、めちゃくちゃ多いです。


まとめ

今は正社員すらも時給で給料を考えられて
出来るだけ安い時給で長く働かせる流れとなっています。


そして私が勝手にステルス賃下げと呼んでいるこの手法は
統計には一切現れないのです。


統計でわかるのは貰った金額だけであり
それが何時間分の給料であるかは一切わかりません。


アベノミクスで給料が上がったとか言われてますが
労働相談の現場から見えるものは
ものすごい勢いで広まる固定残業代の導入です。


貧困は数字で見える以上に広まっているでしょう。

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