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わたしは外部の労働組合に加入して会社と戦っております。
具体的には未払い残業代の請求や業務量の軽減・賃上げ要求などです。
要求実現のためにストライキで業務を止めたり、会社側のひどい対応を録音して
社内で公開したりしています。


結構バチバチに対立しているのです。


ところがこのような取り組みをしていると
「あいつらはヤバイ連中だ」「もっと会社の事情も考えて」などの
いわゆる労使協調路線を取るべきだ、という横槍が入る事が多々あります。


確かに労使協調というと聞こえはいいですよね
会社と労働組合が一緒になって労働環境改善に取り組む
まさに理想と言えますね。


ところが現実はどうなのか?
労使協調路線を掲げる社内組合(連合加盟)と
わたしの加入する外部労組との違いをご紹介します。



未払い残業代、存在しない

わたしが外部労組に加入したきっかけは未払い残業代の請求です。
労働基準監督署からも違法認定(是正勧告)されて会社はしぶしぶ未払い残業代を支払いました。


ところが社内組合の役員に「本件についてどう思うのか?」と聞いたところ
「未払い残業代は存在しない」とのことでした。


わたし「いやいや行政機関から違法認定されてるんですよ?
それなのに存在しないってどういう事よ?」


社内労組「労基から是正勧告が出されたことは知っているが、それが事実だと確認ができない」


わたし「違法認定されたことは知っているけど、それが事実かわからない?
認定されたことを知っているなら事実を知っているじゃないか。」


社内労組「労基がそう判断しただけであって、それが事実かどうか確認ができない」


わたし「だから違法の事実が確認されたから是正勧告出されたんでしょ。
第一、お前らも未払い残業代貰ったよな?」


社内労組「私たちとしては違法の事実を確認できなかった」


わたし「自分に残業代が払われていたかもわからないと?」


社内組合「確かに金は受け取ったが、これが未払い残業代だと認識していない」


話にならねえ。
意地でも会社の非を認めない「労働組合」


賃上げ要求、行わない

労働組合といえば当然賃上げ要求をしますよね。
毎年行われる春闘がその代表例です。
ところがどっこい、我が社の社内組合は賃上げ要求を行いません。
そのやりとりが以下になります。


わたし「賃上げ要求の予定はありますか?」


社内組合「組合員からの要望があれば行います」


わたし「要望はありましたか?」


社内組合「ありません」


わたし「組合員1人も要望を出していないのか?」


社内組合「そうです」


わたし「どういった場で組合員の意見を集めているのか?」


社内組合「そういう場はありません」


わたし「それは要望がないのではなく、意見を聞いていないだけでは?」


社内組合「意見は常に受け付けています」


わたし「じゃあ連絡先を教えてください」


社内組合「非公開です」


論外すぎて逆にすごくないですか?
意見を言う場もなくて連絡先も非公開では
要望の出しようがありません。

労使交渉、やったことない

労働組合といえば団体交渉です。
団体交渉は憲法でも認められた労働者の権利であり。
この交渉を通じて会社への要求事項を突きつけて議論を行います。


普通であれば。


わたし「社内の働き方改革で労働時間の削減が叫ばれていますが
会社とはどのように交渉しているのか?」


社内組合「交渉はしていません」


わたし「いやいや、会社が労働時間を削減するといっているのに
その件に関して労使交渉すら行っていないの?」


社内組合「会社が削減するといっているので交渉の必要はありません」


わたし「36協定の見直しは?今の協定だと法律の上限いっぱいになってるけど
これを月30時間とかに変更すれば良いのでは?」


社内組合「協定は今のままでも実際に残業が減れば問題ありません」


わたし「確かにその通りだが、組合としてどういった方法で
残業を減らすことを提案しているのか?」


社内組合「こちらからは何も提案していません」


わたし「それを提案して交渉するのが労働組合の役割では?」


社内組合「組合員からの要望があれば行います」


わたし「でも連絡先は非公開なんですよね?」


社内組合「はい」


わたし「じゃああなた個人にこの場で言います、36協定を破棄してください」


社内組合「わたし1人では決められません」


わたし「じゃあ組合役員全員の名前と連絡先を教えてください
1人1人全員と話しますから」


社内組合「非公開です」


わたし「わかったわかった、最後に聞くけど
今まで団体交渉やったことあるの?」


社内組合「ありません」


結成以来一度も団体交渉をしたことがない社内組合
これで毎月給料から組合費を天引きされて誰が納得するのでしょうか。
要求しないどころか交渉すらしたことがないとは恐れ入りました。
こんな組織が労働組合と言えるのでしょうか。


まとめ

この記事は御用組合との会話の録音を聴きながら書いているのですが
まあ、聞くたびに腹が立つ内容でした。

☆関連記事→御用組合の実態、すかいらーく過労死事件


本来であれば労働者のための組織である労働組合が
完全に会社の犬となって、逆に労働者を封じ込める。


社内組合には1000人以上の組合員がいますが
誰1人として会社に意見を言いません。
残業削減の要求すらしません。


労働組合が会社と完全に一体となってしまっては
労働者のことを誰が守るのでしょうか。


労働組合が企業別に結成されている企業別組合は
日本独自の文化です。
海外では地域別・産業別に労働組合が結成されています。
人事権を握った会社に対して企業別組合は全く意見を言えないのに対して
産業別で労働組合が結成されていれば違法を行なった企業を
産業全体で叩くことができます。


会社の犬、御用労組文化を撲滅するには
現在の労働組合組織を企業別から産業別へと再編することが必要なのです。

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